カルガモの引っ越しを見て考えたこと

こんにちは。

少し前のことですが、

テレビで「カルガモの引っ越し」を取り上げた番組を見ました。

 

母ガモの後ろを、

何羽もの小さな子ガモたちが一列になってついていく、

あの有名な光景です。

 

「かわいいなぁ」と眺めていたのですが、

よく見ていると、単にかわいいだけではありません。

 

天敵の危険がある中を進み、

段差や障害物を乗り越え、途中で遅れてしまう子ガモもいる。

そして、その姿を見守る周囲の人たちがいる。

 

そんなカルガモの引っ越しを見て、

塾での指導や、

子どもたちを見守る大人の役割について考えたことを書いてみたいと思います。

(今回は長めの文章になっています。)

 

まずは、先導する存在についていく

カルガモの引っ越しでは、母ガモが先頭を進み、

その後ろを子ガモたちが一生懸命についていきます。

 

子ガモたちは、どこへ向かえば安全なのか、

自分で地図を見て判断しているわけではありません。

 

まずは、先を進む母ガモについていく。

これって、勉強でも同じようなところがあるのではないでしょうか。

 

特に勉強が苦手な子や、

何から手をつければいいのか分からない子にとっては、

「自分で考えて勉強しなさい」

と言われても、なかなか難しいものです。

 

まずは、正しい方向へ導いてくれる人の言うことを聞いてみる。

言われたことをやってみる。

やり方を教わり、その通りに練習してみる。

そこから少しずつ、

「自分でできる」が増えていきます。

 

だからこそ、

指導する側にも責任があります。

先頭を歩く以上、どこへ向かうのかを

しっかり考えなければいけないと感じます。

塾生たちを預かる私たちにとっても、

カルガモの親子の姿は、

そんな当たり前だけれど大切なことを考えさせてくれるものでした。

 

小さな体で、難所を乗り越えていく

カルガモの引っ越しでは、

平坦な道ばかりを進めるわけではありません。

段差があったり、進みにくい場所があったり。

人間からすれば何でもないような段差でも、

小さな子ガモにとっては大きな壁です。

 

それでも、一羽ずつ

一生懸命に乗り越えていきます。

見ていると、

「がんばれ!」

と思わず応援したくなります。

 

そして、

苦労して乗り越えた子ガモは、

次の難所に出会ったとき、ほんの少しだけ強くなっています。

これも、子どもたちの成長とよく似ています。

 

勉強でも、

最初から何でも簡単にできるわけではありません。

難しい問題にぶつかったり、

テストで思うような点数が取れなかったり、

何度やっても間違えてしまったり。

でも、

その一つ一つを乗り越えていくことで、

少しずつ力がついていきます。

 

大人から見れば、

「こんな問題、できて当然」

と思うことでも、

その子にとっては大きな壁かもしれません。

だからこそ、

簡単に手を出すのではなく、

「がんばれ。あと少し!」

と応援しながら見守ることも、子どもの成長には必要なのだと思います。

 

少し遅れて生まれた子ガモ

番組を見ていて、特に印象に残ったことがありました。

 

同じカルガモの子どもたちでも、

孵化した時期が遅かった子ガモは、

早く生まれた子ガモに比べて体力的にまだ十分に発達していません。

そのため、みんなについていくのにも一苦労。

他の子ガモが越えていく場所でも、

なかなか越えられずに苦労している姿がありました。

 

これを見て、

塾に新たに入塾する塾生たちのことを思いました。

 

同じ学年だからといって、

全員が同じスタートラインに立っているわけではありません。

早くから塾に通って勉強してきた子もいれば、

入塾したばかりの子もいます。

これまでの学習量も違えば、

身についている力も違います。

 

ですから、

入塾したばかりの子が、

最初のうちは周りについていくのに苦労することは、

決して不思議なことではありません。

むしろ、

「今までやってこなかった分を、これから身につけていけばいい」

のだと思います。

 

最初はみんなについていくのが大変でも、

少しずつ力をつけていけばいい。

一つできるようになり、

また一つできるようになる。

そうしているうちに、

いつの間にか周りについていけるようになり、

さらにその先へ進めるようになるのです。

 

ただし、ここで一つだけ、

受験を考えるうえで忘れてはいけないことがあります。

それは、

受験には「残り時間」がある

ということです。

 

早く始めた方が、

時間を味方につけることができます。

学ぶために必要な力を少しずつ身につけていくこともできます。

「早く生まれたかった」

これはどうにもできませんが、

「早く勉強を始めたかった」

これはできることだと思います。

 

母ガモは、待っても「戻って手伝う」ことはしない

そして、もう一つ印象的だったのが、母ガモの姿です。

 

遅れてしまった子ガモを、

母ガモは完全に置き去りにするわけではありません。

少し先で待っています。

でも、母ガモが戻ってきて、

子ガモを抱えて段差を越えさせてあげるわけではありません。

あくまでも、

「自分で来るのを待つ」

のです。

 

これは、子どもを育てる上でも、

とても大切なことなのではないでしょうか。

 

子どもが困っていると、

つい手を出したくなります。

答えを教えてあげたくなります。

「こうすればいいんだよ」と、

先回りして全部やってあげたくなることもあります。

でも、それを続けてしまうと、

子ども自身が「自分で乗り越える経験」をする機会がなくなってしまいます。

 

勉強でも同じです。

分からない問題があったとき、

すぐに答えを教えてしまえば、

その場では解決します。

けれど、

「どこまで自分で考えられるか」

「どうすれば答えにたどり着けるか」

を経験することも、

学力を伸ばすためには非常に重要です。

見守ることは、何もしないことではありません。

子どもが自分の力で乗り越えられるように、

必要なときに支え、待つ。

それもまた、大人の大切な役割なのだと思います。

 

子ガモを直接助けない「サポーター」

カルガモの引っ越しには、もう一つ心を打たれる光景がありました。

 

子ガモたちが安全に進めるように、

周囲の人たちが道路を確認したり、

交通整理をしたり、

側溝に落ちないように対策をしたりする姿です。

これもまた、とても興味深いところでした。

 

サポーターの人たちは、

子ガモを抱えて目的地まで連れて行くわけではありません。

子ガモが自分の足で歩いていけるように、

周りの環境を整えているのです。

 

これも、

子どもを見守る大人の役割とよく似ています。

子ども自身が努力する。

子ども自身が考える。

子ども自身が壁を乗り越える。

その一方で、周りの大人たちは

安心して挑戦できる環境をつくる。

失敗したときには話を聞く。

頑張っているときには応援する。

必要なときには、進む方向を一緒に確認する。

でも、本人に代わって歩いてしまわない。

それが、子どもの成長を支える上で大切なのではないでしょうか。

 

「ついていく」から「自分で歩く」へ

最初は、母ガモについていく。

途中で難しい場所があれば、自分の力で乗り越える。

遅れてしまっても、母ガモが待っていてくれる。

周りには、危険から守ってくれる人たちもいる。

でも、目的地まで歩いていくのは、あくまでも子ガモ自身。

 

子どもたちの成長も、きっと同じなのだと思います。

最初は、先生に教えてもらう。

言われたことをやってみる。

分からないところを教えてもらう。

そして、少しずつ自分で考え、

自分で問題を解き、

自分で壁を乗り越えられるようになっていく。

 

私たち塾の役割は、

ずっと手を引いて歩かせることではありません。

いつか自分の力で歩いていけるように、

そのための力を身につけさせること。

 

そして保護者の皆様や周りの大人の役割は、

子どもが安心して挑戦できるように、

そっと環境を整えながら見守ること。

 

もちろん、

現実の子育てや教育は、

カルガモの引っ越しほど単純ではありません。

時には手を貸すことも必要ですし、

立ち止まって一緒に考えることも必要です。

それでも、

「すぐに手を出さず、でも決して見放さない」

という姿勢は、

子どもたちの成長を考える上で、

とても大切なのではないでしょうか。


私たちの校舎では、

塾生たちが、それぞれの「難所」に挑戦しています。

すぐに乗り越えられる子もいれば、

何度も挑戦してようやく乗り越えられる子もいます。

中には、まだ周りについていくことだけで精一杯の子もいます。

でも、大丈夫。

一歩ずつでいい。

私たちは先を歩きながら、

必要なときには立ち止まって待っています。

保護者の皆様と一緒に、

子どもたちが自分の力で次の一歩を踏み出せるよう、

これからも応援していきたいと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

小学生・中学生大募集中!

お問い合わせフォームはこちらから

 

Make Impact ~メークインパクト~

野原真人

進学塾Make Impact

プライバシーポリシー

資料請求・お問い合わせはこちら(受付時間)14:00~22:00
本  校028-678-6910
江曽島校028-616-8825